1.国の「地球温暖化対策計画」実現に向け環境省が実施する事業です
「エコチューニング※」は国が目指す脱炭素社会の実現に向け、建物のエネルギー分野で貢献を目指す環境省の事業です。
地球温暖化対策の推進に関する法律に基づいて閣議決定された「地球温暖化対策計画」のなかで「徹底的なエネルギー管理の実施」として明記されている施策です。
【地球温暖化対策計画(抜粋)】
B.業務その他部門の取組(e) 徹底的なエネルギー管理の実施
建築物の快適性や生産性を確保しつつ、設備機器・システムの適切な運用改善等を行う「エコチューニング」を推進することにより、温室効果ガスの排出削減等を行う。
■環境省「エコチューニングビジネスモデル確立事業」
http://www.env.go.jp/earth/ecotuning/
■「地球温暖化対策計画」(令和3年10月22日閣議決定)
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/keikaku/211022.html
2.脱炭素時代の新ビジネスとして、官民から期待されています
環境負荷低減に対する企業の社会的責任が増大し、自治体等の公共物件では法制度等による規制が強化され、また民間ビルオーナーは「環境経営」に取り組むなど他のビルとの差別化が推進されています。
こうした建物所有者のニーズの変化に応える新ビジネスとして、「エコチューニング」が期待されています。「グリーン購入法」「環境配慮契約法」に対応するための施策として、環境省が紹介しているサービスです。
■環境配慮経営ポータルサイト(環境省)
http://www.env.go.jp/policy/keiei_portal/about/
3.「SDGsに取り組む事業者」としての証左にもなります
活動の輪が世界中に広まっている「持続可能な開発目標(SDGs)」。いまや企業としてSDGsに取り組むことはスタンダードと言っても過言ではありません。
設定されたSDGsの17のゴールのうち、エコチューニングは「7 エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」「13 気候変動に具体的な対策を」に貢献します。さらに広義でいえば「12 つくる責任、つかう責任」、気候変動の観点では「11 住み続けられるまちづくりを」にもつながります。
エコチューニング事業を展開することは、「積極的にSDGsに取り組んでいるビルメンテナンス事業者」としての証左にもなります。
■JAPAN SDGs Action Platform(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/
4.体系化された「366項目」の技術が確立されています
エコチューニングは、ビルの既存の設備機器の運用改善(エネルギー利用のムダを省く)ことで、温室効果ガス削減と省エネルギーを実現するサービスです。
この「ムダを省く」ための366の技術が確立されており、エコチューニング技術者認定講習等を通じてお伝えします。業界全体で運用されている技術のため、ビルオーナー様への説明にも説得力があり、またエコチューニング技術者がサービスを提供する拠り所となり、効果的・効率的にサービスを提供することができます。
5.エコチューニング推進センターのサポートが受けられます
エコチューニング推進センターは、制度の運営だけでなく、エコチューニングを実施したいビルメンテナンス事業者さま、エコチューニングを導入したいビルオーナーさま・自治体さまのサポートを行っています。
主な内容は下記のとおりです。
- エコチューニング営業活動のサポート
認定事業者、技術者だけが利用できる「エコチューニング・セールスサポートWEB」を開設しています。具体的には、下記のメニューを用意しています。
- 営業を支援する、約70種類のツールのダウンロード
- 効果的な営業を支援する動画講習「エコチューニング経営塾」の受講
- エコチューニング・スキルの向上のための動画講習の受講
- エコチューニングの導入事例、データ等の閲覧
-
専門技術者グループによる技術的支援
エコチューニング推進センターでは、認定事業者・技術者がエコチューニングサービスを提供するにあたって生じた技術的な質問等にお答えする「専門技術者グループ」を設置しています。認定事業者や技術者のみがアドバイスを受けることができます。 -
保険制度の利用
エコチューニングサービスを提供するにあたり、計画や実践指導の不備による損害賠償事故を幅広く補償する保険を用意しています。
■エコチューニングコンサルタント保険
ecohoken.pdf -
設備機器の運転データ収集・分析ツールの利用
ビル設備の最適な省エネルギー運転を支援する、設備機器の運転データを収集・分析するツール「GODA®クラウド」(高砂熱学工業(株)とパナソニック(株)の共同開発)を用意しています。
■「GODA®クラウド」のご案内
goda.pdf