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- NEWS(2023)
- 2023.03.20
鹿児島合同庁舎総合管理業務の発注について
2023年2月20日に九州財務局鹿児島財務事務所が公告した「鹿児島合同庁舎総合管理業務」の競争入札では
「本業務を履行できることの確認」のために、エコチューニング事業者認定の有無を証明する書類の提出が求められました。
鹿児島県のエコチューニング事業者3社が応札し、3月10日に落札者が決定しました。
入札説明書では、以下のような構成でエコチューニング事業者認定証(写し)の提出が求められています。
入札説明書抜粋
3.証明書等の提出
(1)競争に参加するために必要な次の証明書等を提出すること。
【必須】
・下記7「本業務を履行できることの確認」に記載する書類。
7.本業務を履行できることの確認
(5)国が目指す脱炭素社会の実現に向け、環境に配慮した業務執行が可能であることを証明する書類。
(エコチューニング事業者認定の有無、過去の受注実績業務における環境配慮の実例 など)
ただし、この入札には解決しなくてはならない課題も残されています。
予定価格設定が妥当なものであったのかということ、契約期間が1年間であることです。
〔予定価格の妥当性について〕
環境配慮契約法の建築物維持管理に係る基本方針では、「入札にあたっては、
価格と価格以外の要素を総合的に評価して事業者を選定する」ために、
「温室効果ガス等の排出の削減に配慮する内容を含む提案を求める」ことが基本的事項として求められています。
入札価格だけではなく、その省エネのための運用改善提案を評価するのは発注者であることからを考えると、
発注者である九州財務局には提案内容と業務の増加に伴う費用を評価できる機能が必要となります。
〔契約期間について〕
契約期間については、エネルギー診断に基づく設備機器等の運用改善計画を策定し、
エコチューニングを実践することは可能ですが、春夏秋冬を通じた設備機器の運用、
建物の使われ方を詳しく把握できた頃に、次年度の競争入札が到来し、また受託者が交代することになるかも知れません。
エコチューニングによる、環境に配慮した建築物維持管理を実現するためには、
最低でも3年の契約期間が必要だと考えています。
当推進センターでは、発注者の皆様のご意見をお聞きしながら、引き続きこの課題にも取り組んでいきたいと考えています。
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